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2025年05月21日
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すごい漫画に出会ってしまった。
2010年05月07日
普段、私は漫画をあまり読んだり買ったりしない方なんです。
でも、この本は多方面で話題になってたし、
連載誌の公式サイト上で立ち読みしてみたらすごく気になったので、
札幌に行った際に買いました。
すごい本でした。
愛と憎がぶつかりあって、すべてのページから火花が散ってるような、
そんな本。
これはもう、人の胸ぐらつかんで「読め!」と脅したいくらいの傑作。

中村珍「羣青(ぐんじょう) 上」。
夫からの暴力に苦しむセレブ妻が、
自分に思いを寄せるレズビアンに依頼して夫を殺させ、
2人の逃避行が始まるというストーリーです。
逃避行と言っても、それは決して「愛の逃避行」ではありません。
セレブ妻はレズビアン女性の恋心を自らのために利用しただけであり、
レズビアンの方もそれは承知の上で殺害を実行したのですから。
だからレズビアンも、
「邪魔な暴力夫を殺せば、この人は私のものになるのね♪」
というファンタジーの中で人を殺したわけではないのです。
そこがリアルでいいなぁと思いました。
何をしたって性的指向は変わらないから、
何をしたってノンケ女性は自分の所には来ない。
その現実を一番よく知ってるのはレズビアンですからねぇ。
この漫画は、読んでると寒くなりますね。
普段口に出せない、思ってもいけないようなレズビアンの本音が満載だから。
私の感情の奥底をえぐり出されるようで、寒気がしました。
……「思ってもいけない」のは、考えると自分が壊れるからですね。
必死の思いで暴力夫を殺害した後、
バスルームでセレブ妻から投げかけられた冷たい言葉に、
泣き笑いで謝るシーンが泣けましたね……
心底惚れてるから、自分の立場がわかってるから、怒ることもできないっていうのが。
しかし主人公の2人は、
「利用した側」「利用された側」という単純な関係ではありません。
過去の因縁も複雑に絡み合い、お互いが愛も憎も抱えているので、
何度も何度もぶつかりあいます。かなり壮絶に。
だけど2人は離れない。
セレブ妻の方はレズビアン女性を愛しているのか?
それがまた微妙な所なんですよね。
自分のことを好きだと言ってくれる人に依存はしてるでしょうけど、
依存は愛じゃないですからね。
私は自分の経験から、
「ノンケ女性が女に手を出すのは、自分の家庭や恋愛がうまくいってない時のはけ口」
という持論があるので、「愛してない」に1票なんですけど。
でも、これも話が進んでいくうちに変わってくんだろうなぁ。
逃避行の先々で出会う人とのエピソードも秀逸です。
主人公のレズビアンと元カノの話と、
元カノとその両親の話が好きでした。
まー本当、読んで損なし。
すげえ本に出会ってしましましたよ。
しかも、弱冠22歳でこんな漫画書いてたってのが驚愕ですよ。
この才能に震えろ!そして泣け!
でも、この本は多方面で話題になってたし、
連載誌の公式サイト上で立ち読みしてみたらすごく気になったので、
札幌に行った際に買いました。
すごい本でした。
愛と憎がぶつかりあって、すべてのページから火花が散ってるような、
そんな本。
これはもう、人の胸ぐらつかんで「読め!」と脅したいくらいの傑作。
中村珍「羣青(ぐんじょう) 上」。
夫からの暴力に苦しむセレブ妻が、
自分に思いを寄せるレズビアンに依頼して夫を殺させ、
2人の逃避行が始まるというストーリーです。
逃避行と言っても、それは決して「愛の逃避行」ではありません。
セレブ妻はレズビアン女性の恋心を自らのために利用しただけであり、
レズビアンの方もそれは承知の上で殺害を実行したのですから。
だからレズビアンも、
「邪魔な暴力夫を殺せば、この人は私のものになるのね♪」
というファンタジーの中で人を殺したわけではないのです。
そこがリアルでいいなぁと思いました。
何をしたって性的指向は変わらないから、
何をしたってノンケ女性は自分の所には来ない。
その現実を一番よく知ってるのはレズビアンですからねぇ。
この漫画は、読んでると寒くなりますね。
普段口に出せない、思ってもいけないようなレズビアンの本音が満載だから。
私の感情の奥底をえぐり出されるようで、寒気がしました。
……「思ってもいけない」のは、考えると自分が壊れるからですね。
必死の思いで暴力夫を殺害した後、
バスルームでセレブ妻から投げかけられた冷たい言葉に、
泣き笑いで謝るシーンが泣けましたね……
心底惚れてるから、自分の立場がわかってるから、怒ることもできないっていうのが。
しかし主人公の2人は、
「利用した側」「利用された側」という単純な関係ではありません。
過去の因縁も複雑に絡み合い、お互いが愛も憎も抱えているので、
何度も何度もぶつかりあいます。かなり壮絶に。
だけど2人は離れない。
セレブ妻の方はレズビアン女性を愛しているのか?
それがまた微妙な所なんですよね。
自分のことを好きだと言ってくれる人に依存はしてるでしょうけど、
依存は愛じゃないですからね。
私は自分の経験から、
「ノンケ女性が女に手を出すのは、自分の家庭や恋愛がうまくいってない時のはけ口」
という持論があるので、「愛してない」に1票なんですけど。
でも、これも話が進んでいくうちに変わってくんだろうなぁ。
逃避行の先々で出会う人とのエピソードも秀逸です。
主人公のレズビアンと元カノの話と、
元カノとその両親の話が好きでした。
まー本当、読んで損なし。
すげえ本に出会ってしましましたよ。
しかも、弱冠22歳でこんな漫画書いてたってのが驚愕ですよ。
この才能に震えろ!そして泣け!
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