底が浅くて上すべり。

私には、仏教で言う所の「喜」の心が著しく欠如してるんだな。
「喜」とは、他人の喜びに嫉妬する事なく同慶を感じること……
つまり「あなたの喜びは私の喜び」の精神だね。


私は知人から結婚式の案内が来ると、自動的瞬間的に、


どうしてそんな事でわざわざ人を呼びつけるんだ！
「祝福されて当然」みたいなその傲慢な態度が気に入らないんじゃコラーーー！
だいたいねぇ、全ての人が結婚を望むわけでもないし、
めでたいと思うわけでもないんだよ！
私は結婚を望まないし、望む人の気持ちもさっぱり理解できない。
否定もしないけどね。
でも、そんな訳のわからない席に私を放り込むのはやめてよ！
殺す気かコノヤロー！


……というとてつもない怒りが生まれてしまって、
それをちょっと自分でも持て余してたりもする。


この怒りが生まれるプロセスも、
仏教的メソッドによれば分析する事は可能なはず。
しかし私の場合はかなり複雑な事情があるので、分析には少し時間がかかりそうだ。


そこで「喜」の心なワケ。
結婚を望む気持ちは理解できないけど、
きっとあなたは喜んでいるんでしょうから、私もそれを喜びましょう。
……この心境になれたらいいんだけど。


今回珍しくそんな事を考えたのは、
そして今回初めて参加しようか迷っているのは、
社交辞令でなく本当に来てほしいんだ、という気持ちが私に伝わってきたからだ。
私の心が少し動いてしまったんだ……
めんどくさいな。


 

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