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2025年05月29日
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季節は巡る。

2014年09月18日
北海道マラソンは不本意な結果に終わったけど、
今年はあと11月(ハーフ)と12月(フル)の大会に出る予定なので、
まだ黙々とランニングを続けているのです。


それにしてもさー。
季節の移り変わりって本当に早いよねー。
2週間前の北海道マラソンの時はあんなに暑かったのに、
それが今ではすっかり涼しくなって、


いつの間にかナナカマドの実もこんなに赤く色づいちゃってさー。




秋ですねぇ。


そして、すっげーわかりやすい毒キノコも発見!!




秋ですねぇ。


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2014北海道マラソン未完走記 その5。

2014年09月12日
30km地点を過ぎてからは、ほとんど歩いてしまいました。
それでもなんとか次の関門を越えたい。
だって35km地点の辺りには友人が待っているから。
さんざんしつこく「応援に来てー」と言っておいて、たどり着けないなんてのは申し訳なさ過ぎる!
そう思って、最後の意地で速歩を続けていました。


しかしその瞬間は唐突に訪れました。


背後から、
「もうすでに35kmの関門閉鎖時間13:15を過ぎています。
ランナーの方は速やかに歩道に上がってください」
とのアナウンスが。


時計を見てみると、13:16。
10kmごとの関門閉鎖時間しかチェックしていなかった私にとって、あまりにも突然の知らせでした。
ここで私の2014北海道マラソンは終了となりました。
マラソン大会に出るようになって4年、初めての途中棄権でした。


大きな落胆と、苦痛から解放された安堵感が混じってなんとも言えない気分でした。
悪かった点はすべてわかっていますから、悲しみや悔しさはありません。
悔しがる資格すらないでしょう。
練習が足りなかった。
全部を出し切って、疲労困憊するのが怖かった。
フィジカル、メンタルともに私はまだまだ弱かったのです。


収容バス乗り場は近所の小学校。
ここで友人にお詫びのメールを送りました。
本当に合わす顔がないよー。
バスを待つランナーは皆一様に無言で、誰もが疲労と落胆の中にいるようでした。
バスは5台以上あったでしょうか、かなりの数のランナーがここで収容されたものと思います。


収容バスの中にも救護スタッフが同乗していて、水と毛布を配ってくれました。
ここまでケアしてくれているとは知りませんでした!
北海道マラソン、いい大会や……


バスの中もずっと静かなまま、大通公園に到着。
そこには私が欲しかった、完走メダルと完走タオルを肩にかけたランナーがたくさんいました。
ああ、この姿で私も札幌の街を歩きたかったのに……
この人たちよりも私は努力が足りなかったのだと、これほど痛感した事はありません。


靴につけたタグを外してもらっても、完走証を受け取れないのは初めてです。
荷物を受け取って着替えをし、ベンチに座ってうなだれていた所に友人がやって来ました。
「ごめんなさい」しか言えないよね、自分から来いって言っておいて……
それでも労ってくれた友人に感謝です。


そうして来年のリベンジを誓いながら、大通公園を後にしたのでした。


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2014北海道マラソン未完走記 その4。

2014年09月09日
25km地点の給水所で、
「もうここには水がありませーん!次の給水所まで行ってくださーい!」
と案内をしていました。
その時に初めて、私がどれだけ遅いのかを実感したのです。
時計を見てみると、25km地点の関門閉鎖時刻まであと12分。
これはかなりギリギリですが、今のままのペースならなんとかなりそうです。


しかしこの時私は、自分の集中力がもうすぐ切れそうになっている事に気づき始めていました。
メンタルが切れたら体も止まってしまいます。
それはわかっているんだけど……


股関節が固まってきていたので(いつも右だけそうなる)、
折り返し地点を過ぎた所で屈伸運動をしました。
そこで私のメンタルがついに切れました。
「ここは少し歩くか……」と初めて歩いてしまったのです。
一度歩いたら再び走り出すのは困難だとわかっていながら。


次の給水所ではコップがなくなっていました。
うーん、これはなかなか大変だぞ。
私は小さなペットボトルを持って走っていたのでなんとかしのぐ事ができましたが、
他のランナーは手で水を受けて飲んでいました。


給水不足が理由かどうかはわかりませんが、
この辺りから道端に倒れているランナーの姿を多く見るようになりました。
若い男性ランナーが道路の真ん中に仰向けで倒れていて、
(当時の私は必死だったから何とも思わなかったけど、よく考えてみればかなり異様な光景)
「救護!救護!AED持って来て!」
との声が聞こえた時はさすがに焦りましたね。
深刻な事態にはならなかったようですが。
しかし、北海道マラソンのサポート体制は万全で、ほぼマンツーマンで救護スタッフがついていました。


この辺りは、北海道マラソンのコース上唯一の私設エイドが出ているエリアでした。
コーラ、スイカ、冷たいシソジュース、氷。
これにはかなり助けられました!
特にシソジュースがおいしかったなー。
普段そんなの絶対飲まないのに。


歩いたり走ったりを繰り返しながら、30km地点を通過。
関門閉鎖時刻まであと8分でした。
明らかにペースが落ちています。
もはや少しでも歩いたら間に合わない!
わかっているのに、足が動きません。
いや、動かないほど深刻なダメージを受けているわけではないんです。
痛みはあるけど、まだ体は動くんです。
でも心が折れてしまって、どうしても走り出す気になれないのです。


30km地点で、カフェイン入りの補給食を摂りました。
これで頭の中もクリアになるかと期待していたのですが、一向に効いてくる気配がありません。
最後の頼みの綱が切れてしまったように感じました。
この苦痛はいつまで続くのか全く見当もつかず、次第に憂鬱な気持ちになってきました。


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2014北海道マラソン未完走記 その3。

2014年09月08日
今回、私はあえて「距離表示を見ないで走る」と心に決めていました。
疲れてくると次の1kmが非常に遠く感じるんですよね……
「25km地点まだー?」と気にしながら走るのは本当に辛いのです!


だからひたすら路面ばかりを見つめて走っていました。
これで先ほど言ったような辛さはなかったものの、
自分がどの辺りを走っているのかわからなかったので(当然)、
現在は記憶とコースマップを照らし合わせながら記事を書いています。
なので細かい距離は間違っている可能性大。


15km地点の新川駅前には、友人が応援に来てくれていました。
しかしこの辺り……土地勘がない上にコースマップもよく読み込んでいなかったため、
肝心の新川駅がどこにあるのか全くわからない状態。
そのため、おそらく2kmくらいキョロキョロと友人を探しながら走っていました。
見落とすまいと、ここが一番緊張した所だったかもしれません。


そのうち無事友人にも会えて、挨拶と35km地点での再会を約束して別れました。
この約束は結局果たせなかったのですが……


地図で見る限り、最初の5kmに大きな上りがあってそれ以降は平坦かと思っていたのですが、
意外と細かいアップダウンが続きます。
私のような初心者ランナーには、それがけっこう精神的にこたえましたね。


ついに難所、往復13kmも直線コースが続く新川通へ。
しかしここは絶対距離表示を見ないと決めて、余計な事は考えずに淡々と走ります。
そうすればけっこう辛くなく過ぎる事ができました。
途中の給水所も多いので、そこを利用して気分転換するのもいいと思います。


しかし25km地点の給水所では、
すでにコップがなくなったり水がなくなっている状態でした。
これは、それだけ私が最後尾に近い場所にいる事の現れだったのです。



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2014北海道マラソン未完走記 その2。

2014年09月05日
9時になり、号砲とともに一斉スタート!
しかし、Fブロックの私が実際にスタートラインを切ったのは5分30秒後でした。
このスタートロスは想定内ですけどね。


しばらくは大集団のまま、ゆっくりとしたペースでしか走れません。
これもまた想定内。
中には、人混みの中を縫うようにして走り抜けて行くランナーもいますが、
私はウォーミングアップのつもりで走っているので一向に構わないのです。


普段よく通っている札幌の街のど真ん中の、
しかも車道の上を堂々と走れるという「非日常感」が楽しくて、ついニヤニヤしてしまいます(危険)。


しばらくは去年ファンランで走ったコースと同じなので、特に緊張もなく淡々と走ります。
しかし途中の創成トンネル内でちょっと面白い出来事がありました。
不意に、どこかからリコーダーの音色が聞こえてきます。
どうやらリコーダーを演奏しながら走っているランナーがいたらしく、
(これ、肉体的負担は相当なものですよ!やり手のランナーじゃなきゃできません)
彼の演奏する「翼をください」に合わせてランナーの大合唱が起きたのです。


♪悲しみのない〜自由な空へ〜
♪翼ーはためーかーせー
♪ゆきたい〜


そして大合唱が終わると同時に、
「ヒュー!」「イェーイ!」とランナーの中から沸き起こる歓声と拍手。
何これ??
本当にねぇ、退屈で辛いマラソンを楽しもうとみんな必死なのですよ……たぶん。


札幌駅の北口を過ぎ、いよいよファンランとフルマラソンの分岐点が近づいてきました。
ここからは未知の世界ということで、少し緊張感が走りました。
「本当に私、フルマラソンに挑戦してるんだなぁ」
という実感がようやく出てきたのは、ここからだったと思います。



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