忍者ブログ

[PR]

2025年05月20日
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

第30回NAHAマラソン完走記その6 30km〜フィニッシュ編。

2014年12月22日
マラソンには「30kmの壁」という言葉があります。
だいたいそのあたりになるとエネルギーが切れたり、疲労が蓄積してきて走れなくなってしまうのです。
私も練習で30km以上の距離を走った経験がなかったので、ここから先は未知の世界。
「ザバスピットイン」でクエン酸を補給して、少しでも疲労を軽減だ!


しかし幸いな事に、30kmから糸満市に入って観客が再び増えてきました。
応援があると頑張れる。
「メンタル7割、フィジカル3割」で走っている私にとっては大きな力になります。
少年野球チームの子供たちが、ユニフォーム姿のまま並んでハイタッチしてたのがかわいかったー。


心はまだ折れていないし、足も動いています。
しかし給水所で立ち止まると、足の裏がじーんとしびれて感覚がなくなっている事に気づきました。
相当疲労がたまってきているようです。
道は平坦になり、道幅も広くなって走りやすくなっているのがせめてもの救いでしょうか。


35km地点から小禄バイパスに入ります。
バイパスの間だけ、エイドが右側のみに変わります。
このあたりは周りに建物が少なく風景はやや面白味に欠けますが、
それでも応援の人が途切れないのは本当に素晴らしいと思います。
みんないったいどこから来てくれてるんだろう??


ここは那覇空港に向かって走っているコースなので、目の前を飛行機が飛んでいくのが見えました。
「ああ……寒い北海道になんか帰りたくねえええええ!」
と心の底から叫びたくなりましたねぇ……
暑くもなく寒くもなく、穏やかな気候の中で走れる事が本当に楽しくて仕方なかったから。


小禄バイパスを過ぎると、那覇市中心部に近づいてきます。
応援はますます増える一方!
「30kmの壁」はなんとか乗り越えたけど、さすがに35km付近から少し足が上がらなくなってきました。
それでもこれだけ応援が続いていると歩くわけにはいきません。
声援が私の背中を押してくれます。


しかし疲労がピークに達した38km地点イオン前から、最後の難所の上り坂が!
だけどここまで来たら絶対に歩かない!
最後までこんなに強い気持ちが続くのは初めての経験でした。
エイサーを踊る子供たちからもパワーをもらって走り続けます。
いつもは得意な下りも、疲労のせいか衝撃が足腰にやたらと響くのがかなり辛い!


坂を下りて左折すると、ついにフィニッシュ地点の奥武山運動公園です。
外国人女性がずっと英語で「good job!good job!」と声援を送り続けていたので、
私もサムズアップで応えました。


公園内に入ると、圧巻の光景が。
2〜3mおきに立っているボランティアの男子高校生たちが、みんな全力で応援してくれるんです。
男子の声ばっかりだから、まるでアイドルのライブ会場みたいに「ウオォォォォ」と独特の熱気を帯びていて、
その熱気に押され、それまでよたよた走っていたジョガーもみんな再びペースを上げて走り出すのです。
これには本当に感動しました。


最後にトラックを一周して、ついにフィニッシュ!!
タイムは5時間22分57秒。
はぁ……終わった……
マラソン走り終わった後って、感動するかと思いきやけっこう放心状態で頭真っ白になるんですよね。
でも今回は帰りの飛行機の時間が迫っているのでそんな暇はありません。
余韻に浸る間もなく着替えて、疲れた体を引きずってゆいレールで空港に向かいました。
本当は出店も見てみたかったのですが……


ずっと憧れていた夢の舞台は、思った以上に素晴らしいものでした。
また来年も行きたい!抽選に当たれば!
沖縄の皆さんありがとう。お世話になりました!


拍手[0回]

PR