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2025年05月20日
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北海道マラソン2016完走記 その3。

2016年09月06日
ついに来ました、往復13km続く地獄の新川通!!
今まで3回走った私の攻略法としては、


・距離表示を見ない
見ると心折れます!(2014年の私)
ここを脱出するには前に進むしかないので、とにかく足を動かす事だけを考えましょう。

・給水所をうまく使う
ここは2.5kmおきに給水所があるので、上手に使って気分転換しましょう。
ただし立ち寄りすぎるとタイムロスになるので注意が必要です。


そんな感じで給水とったり補給のジェル摂ったりBCAA摂ったりして、
なんとかやり過ごしながら折り返し地点を通過。
28km地点のエイドには石屋製菓の「白いバウム」がありましたが、グルテンフリー中につき今年はパス。
それより今は無性にスイカが食べたい……
ここから先のどこかにあるはずなんです、スイカエイド。


30kmを過ぎたあたりから、「歩きたいなぁ」という気持ちが湧いてきます。
フルマラソンではいつもそう。
しかしいつもは「いやいや!ここまで来たら最後まで走ろうよ!」と内なる声が聞こえてくるのですが、
今年はその声がずいぶん弱々しいのです。
まずい、このままじゃ自分に負けてしまう。せめて35kmまでは走り続けたい!


31km地点のエイドで無事スイカゲット。
はぁ〜マラソン中に食べるスイカってなんでこんなにおいしいのかしら。
渇いた喉にしみ渡るー。
しかしエイドに立ち寄る際に歩いている時間が長くなっているのを感じていました。
疲れてるんだなやっぱり。去年よりも早い段階で。


33km地点のエイドでまさかの事態が。
紙コップがなくなってる!!
これって……忘れもしない、おととしリタイアした時と同じパターンじゃないですか。
つまりそれだけ最後尾に近いという事。
あの回収バスに乗るのだけは絶対に嫌だー!


そう思ってなんとか走り続けて、35km地点を通過。
今年はやたらと水がおいしく感じます。
普段なら機械的に2口くらい飲んで次へ進むのに、
今年はごくごく飲んでしまう。おかわりが欲しくなるほどです。
それでいてお腹の中がチャポチャポしなかったという事は、かなり脱水が進んでいたんでしょうね。


関門閉鎖時間を考えれば、もう歩いても十分ゴールはできます。
でもやっぱり、本当の意味での「完走」を目指したいし……
今年はこの葛藤が今までで一番激しくて辛かったですね。


そして38km、北大構内に入った所でついに歩いてしまいました。
その瞬間にこの大会は失敗レースとなってしまったわけですが、もう限界でした。
久しぶりの日陰、とても爽やかな空気の中で気分は落ちに落ちまくり。
競歩のようなフォームで500mくらい歩いて、なんとか再び走り始めます。


北大構内を出て赤レンガ前を通過して、残りあと1km。
そこに友人が応援に来てくれていました。
「がんばれー!」の声援に「ありがとうー!」と応えます。
その自分の声の力強さに自分でも驚きました。
よーし、力もらった!もうどうなってもいいから全力で走ってやる!
(ラストスパートをかけるのは危険な行為なので気をつけてね♪)


最後の最後で開き直ってそこからダッシュ。
大通公園に突き当たって右折すると、ようやく遠くにフィニッシュゲートが見えました。
ああよかった、今年は本当に無理かと思ったけどここまで来れた……
安堵しましたがやはり喜びはありません。
去年より20分も遅いし、何より途中で歩いてしまった。理想とはほど遠い内容。
それでも最後は両手を挙げてゴール!
記録は4:53:20(グロスタイム)、制限時間ギリギリでした。


うーん思い返してもやっぱり悔しい。今でも達成感はありません。
ここからまた、1年間かけてやらなきゃならない宿題をもらったような気がしました。
来年こそは納得いくレースをしたいですね。


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