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2025年05月22日
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泣かすな!

2009年08月31日
朝、札幌駅に着いた私は大変上機嫌でありました。


久しぶりに「札幌パン屋めぐりの旅」ができるし、
明日は初めてマラソン大会に出るし、
何より天気がいい!!


楽しいことがいっぱいだー!!
と、完全に浮かれておりました。


さっそく最初の目的地、大谷地に向かおう……
あ、でもその前に立ち読みでもしようかな♪


アピア内の書店に行きますと、
一番目立つところにこんな本が平積みになって並んでいました。

inu.jpg




「星守る犬」。







満開のひまわり畑の中で、あどけない瞳をこちらに向ける犬……
ああきっとこの話は、人間と犬との心温まるふれあいを描いた「いい話」なのでしょう。
そう思って手にとってみたら……


冒頭から思いっきり裏切られた。


その後立ち読みしながら大泣き。


悲しすぎるでしょこの話!!!!!


悲しみが体中をかけめぐり、パニックになりましたよ。
その場でのたうち回りそうになりましたよ。
そして午前中ずーっと気分がブルーなままでしたよ!


確かに泣けます。すごく。
でも、「いい話」ではない!絶対!
ラストシーンに「幸せ」を見出すか、「悲惨」と感じるかは人によって違うんでしょうねぇ。
私は悲惨な最後だと思ってるんですが。


表題作「星守る犬」の他に、
エピローグ的なもう一つの話が収録されています。
この話もまた……!
特に私は、年老いた飼い犬を亡くした経験があるので余計泣ける……!


「もっと遊んであげればよかった」って、
今更思ったりするんですよね。


なくしてから気づくことって多いと思います。
それは家族にしろ、友人にしろ、恋人にしろ、ペットにしろ、あるいは仕事にしろ。


でも、もしなくす前に気づくことができたら、その方がいいに決まってるんだから。
大好きな存在には、いつも優しくしてなきゃダメなんだね。


今気づいたのですが、
この本を通したテーマってこれなのかも知れません。
優しくしなかったばかりに失ってしまった人の話と、
なくしてから後悔している人の話。


決して心温まらないけど、読んでみる価値はありの本ですよ。

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