[PR]
2025年05月20日
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ブラック・ジャック 「2人のジャン」
2010年08月27日
まんだらけで「ブラック・ジャックTresure Book」を買いました。
言わずと知れた手塚治虫大先生の名作ですね。
この本には文庫未収録の、
「2人のジャン」「壁」「落下物」の3作品が収録されており、
まさにお宝本なのです。
「ブラック・ジャック」にはいわゆる「封印作品」が多く、
連載当時はあった話がその後の出版物ではカットされる、
というケースがいくつかあるのです。
時代の流れってやつでしょうかどうなんでしょうか。
で、今回はまず「2人のジャン」の感想を。
……うーん、これは確かに未収録になっちゃうかも。
シャム双生児の分離手術・脳の切除・生体実験という、
「ヤバイ」要素がてんこ盛りだからです。
ジャンは2つの顔がつながっているシャム双生児。
1つの体に2つの顔がある状態です。
それぞれ感情もありますが、脳の一部は重なり合って共有しています。
このままでは長く生きられないということで、
どちらかの顔を脳もろとも切り離してほしい……というのが
ブラック・ジャックへの依頼でした。
手術は無事成功し、
切り離された方の脳は人工血液に浸して生きたまま保存することになりました。
この快挙に沸き立つ関係者たちですが……
この話は確かにグロテスクな一面もありますが、
実際にグロテスクなのはシャム双生児の方ではなく、
その周りにいる「普通の人たちの心の中」なんですね。
最後の1ページでそれを嫌と言うほど見せつけられます。
(自称)正常な人から異常な(とみなした)人への、
無神経で残酷な扱いがどれほど恐ろしいものか。
しかもそれが無意識のうちに、時には善意のつもりで行われてるのが
本当にぞっとするのです。
こういう事って私にもあるんだよな、きっと。
だいたいの人が自分は正常だと思って生きてるもん。
人の数だけ「正常」はあって、それだけ不安定なものなのに、
「異常」な人への眼差しってのはやけに容赦ない。
まぁ、私も「異常」とみなされることがあるからわかるんだけど。
人間って勝手ですわね。
けっこう狭い視界でしか物見てないのにね。
なるべく自分を客観的に監視すること。
それが大事なんじゃないのかな。
言わずと知れた手塚治虫大先生の名作ですね。
この本には文庫未収録の、
「2人のジャン」「壁」「落下物」の3作品が収録されており、
まさにお宝本なのです。
「ブラック・ジャック」にはいわゆる「封印作品」が多く、
連載当時はあった話がその後の出版物ではカットされる、
というケースがいくつかあるのです。
時代の流れってやつでしょうかどうなんでしょうか。
で、今回はまず「2人のジャン」の感想を。
……うーん、これは確かに未収録になっちゃうかも。
シャム双生児の分離手術・脳の切除・生体実験という、
「ヤバイ」要素がてんこ盛りだからです。
ジャンは2つの顔がつながっているシャム双生児。
1つの体に2つの顔がある状態です。
それぞれ感情もありますが、脳の一部は重なり合って共有しています。
このままでは長く生きられないということで、
どちらかの顔を脳もろとも切り離してほしい……というのが
ブラック・ジャックへの依頼でした。
手術は無事成功し、
切り離された方の脳は人工血液に浸して生きたまま保存することになりました。
この快挙に沸き立つ関係者たちですが……
この話は確かにグロテスクな一面もありますが、
実際にグロテスクなのはシャム双生児の方ではなく、
その周りにいる「普通の人たちの心の中」なんですね。
最後の1ページでそれを嫌と言うほど見せつけられます。
(自称)正常な人から異常な(とみなした)人への、
無神経で残酷な扱いがどれほど恐ろしいものか。
しかもそれが無意識のうちに、時には善意のつもりで行われてるのが
本当にぞっとするのです。
こういう事って私にもあるんだよな、きっと。
だいたいの人が自分は正常だと思って生きてるもん。
人の数だけ「正常」はあって、それだけ不安定なものなのに、
「異常」な人への眼差しってのはやけに容赦ない。
まぁ、私も「異常」とみなされることがあるからわかるんだけど。
人間って勝手ですわね。
けっこう狭い視界でしか物見てないのにね。
なるべく自分を客観的に監視すること。
それが大事なんじゃないのかな。
PR
Comment