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2025年05月20日
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真の上質。

2011年08月03日
北海道立近代美術館で開催されている、
「地上の天宮 北京・故宮博物院展」に行ってきました。


故宮博物院には清の時代の遺物が収められているのですが、
考えてみれば清王朝は第二次世界大戦の頃まで続いていたわけで、
意外と最近の話なんだなーと、少し不思議な感じがしました。


当時の王族が使用していた食器や衣服や装飾品は、
もう、頭がくらくらするほど贅を尽くした物ばかり。
まさに「地上の天宮」……この世の天国でしたね。


玉を削って作られた箸や、宝石が埋め込まれている水瓶のように、
材料が高級なのは言うまでもありませんが、
技術が優れているのも「贅沢」のうち。
「これ、本当に人間の手で作ったの?」
と聞きたくなるほど細かな細工が施されています。


結局、権力のある所に富も集中し、
それに従って芸術や技術も集まって来るんですね。
やっぱり偉くなったら美しい物を身に着けたくなるのかなぁ?
今回見たのは「美しい」と言うより「豪華絢爛」でしたけど。


そして、国によって文化っていうのは違うもんだなぁと思いましたね。
当然、昔の日本にも権力者はいたわけだけど、
ここまで派手でキラキラした物を身に着けていただろうか?
清の時代っていうのは、日本で言うと江戸時代から昭和にかけてですが、
そんなに贅の限りを尽くした人はいないんじゃないかと……


日本では派手よりも質素が美徳とされていたからなのか、
そこまで権力を誇示する必要がなかったのかわかりませんが。


とにかく見る価値ありの展覧会ですよ。
注目度が高いのか、かなり混雑していました。


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